マニアさん必見!
2015.03.15神戸灘店松本です
前回、ご紹介した『猫の毛色について』が店長に(!?)好評で、
今回も・・・と言われてしまいました。
では・・・始めます!!
STAFF 松本の猫の毛色講座 PART2
今日は、3月11日にお店に仲間入りした
シンガプーラ(セピアアグーティ) 1月20日生まれの男の子です。
世界最小猫種!として有名なネコちゃんです。
非常に人なつっこく、外交的で好奇心旺盛、遊び好きでありながら、
手を焼くほどの悪戯ではありません。
また、とても知性にあふれ人とコミュニケーションをとることができます。
この性格がこの種のもっとも可愛らしい特徴のひとつとなっています。
この子も人が大好きな遊び好き!とっても甘えん坊さんです。
もう一つの魅力が独特の毛色です。
前回、紹介したアビシニアン同様ティッキング(1本の毛が2~3色に分かれている)があり、
根元が薄く、先端が濃くなっています。
シンガプーラの毛色はセピア・アグーティと呼ばれる淡い茶色のティックド・タビーに限ります。
セピアとは・・・セピア遺伝子によって色が変化したものです。
基本になる色によってかわりますが、シンガプーラはブラックしか認められていません。
この遺伝子によってブラック(黒い毛色)はダークブラウンになります。
この子も色の濃い部分は、濃いめの茶色をしています。
血統書の団体、ブリーダーさんや本によっては、このダークブラウンを“セーブル”や
“シール”(共にダーク・ブラウンを表現する際使用する専門用語)と表現し
セーブルティッックド・タビーやシールセピアと表記するところもあります。
ここにかすかにポインテッド(顔、耳、四肢、尾など体の末端だけに色がある被毛のこと)がみられ、
全体の毛色もほぼポイント・カラー(ポインテッドが入っている毛色のこと)と同じになる被毛をしています。
次にアグーティですが、正式名称はアグーティー・タビー
という模様の名前です。
タビーとは、被毛に様々な有色の模様が入った
状態のことです。
濃い部分と薄い部分に分かれ、薄い部分の被毛は、
一本の毛が複数の色を持つ「アグーティ」(agouti)という状態になっています。
横断歩道を想像してください。
あんな感じで毛の先端から「濃い色→薄い色→濃い色・・」という順番で色が入っている状態です。
体に沿ってピッタリと生える被毛は短くシルキーで滑らかな肌触り。
そこに独特のティッキングとアグーティー・タビーが入りとても美しく輝きます。
また少し難しいお話になってしまいました・・・
文字だけでは中々伝わらないところも、実際この子を抱っこして、しっかり見ていただければ
「あぁ!この毛色のことか!」と思っていただけるのでは・・・と思います。
ぜひ、この甘えん坊さんを構ってあげてください。
ご来店お待ちしております。
最後までお付き合いいただきありがとうございました!