マニアさん必見!
2015.07.05皆様、こんにちは。
神戸灘店 松本です。
本日のイチオシはこの子!!
大人気!!
問い合わせ殺到!!
短足の小悪魔(!?)
マンチカンのカワイイ男の子がお引越ししてきました!!
4月17日生まれ
毛色はブルータビーです。
まん丸FACEに、愛くるしいクリクリの大きなおメメが
とってもCUTEなんです。
甘えん坊さんでスリスリ寄って来てくれます。
店長がどの角度もかわいすぎて、写真が選べないと言ってました。
足もとっても短くて、“ねこパンチ”しても届かないんです・・・
そんなちょっぴり残念な所も愛おしい!!
是非この短い足でチョコチョコ動く姿に癒されてみてください!!
一度目があってしまったら・・・さらに抱っこまでしてしまったら
もう手放せなくなってしまうハズです!
では・・・
今日はネコちゃんの足のお話です。
私たちから見ると、同じ構造になっているように思われるネコちゃんの足、
実は大きく違います!
私たちが「足の裏」と思っている部分は、実際はネコちゃんの「指」です。
ネコちゃんは四足歩行(しそくほこう)をします。
人の手に相当する部分は「前足」(前肢:ぜんし)、
足に相当する部分は「後足」(後肢:こうし)と表現されます。
さらに、ネコちゃんの歩行様式は指行性(しこうせい)と呼ばれます。
一方、人の歩行様式は蹠行性(せきこうせい)と呼ばれます。
蹠行性(せきこうせい)は、地面に足の裏を接触しながら歩行する(人・熊など)。
指行性(しこうせい)は、地面に指だけを接触しながら歩行する(犬・猫など)。
つまりネコちゃんは、いつも爪先立ちで歩いているということになります。
「指行性」という移動様式は、足を振り出すときの先端の質量を軽くし、
回転を早くするという効果があります。
結果としてすばやく走る能力を獲得し、狩猟の成功確率が上がりました。
一方、人間の指のような細かな動きは到底出来ませんので、
器用さを犠牲にして獲得した歩行様式ともいえます。
ここまでで、すでに何だか訳がわからない内容になってしまいましたが・・・
私たち人とネコちゃんの歩行様式は、同じようでだいぶ違うことが
お分かりいただけましたでしょうか・・・。
次に・・・
足の裏には肉球(にくきゅう)と呼ばれるクッションがついています。
プニプニで極上の手触り!!のアレです。
この肉球のおかげで足音を忍ばせて歩くことが出来ます。
肉球からは、少量の汗が出ていて、汗腺から分泌された汗は、
マーキング(縄張り誇示行動)の匂いつけに利用されると同時に、滑り止めの役割を果たします。
慣れない場所で、猫の肉球がべちゃべちゃになるのは、足に滑り止めを利かせて
とっととその場から逃げ出したいという気持ちの現れだと考えられます。
ワンちゃんとネコちゃんの肉球の違いって何か知ってますか?
雪が降った時、犬は喜んで庭を駆け回り、猫はコタツで丸くなると言う歌があるように、
ワンちゃんとネコちゃんのリアクションの違いには、肉球の構造が関わっているそうです。
ワンちゃんの肉球の表面にはデコボコした起伏があります。
これは、冷たい地面と直に接する面積を少なくするための構造だと考えられます。
また、足先の血流を増加させる機能が備わっている為、凍傷を防いだり低体温症を防ぐ役割があるそうです。
対してネコちゃんの肉球はツルツルしています。
上記のような機能のないネコちゃんは寒い場所で行動することを避けようとします。
これは、ワンちゃんの祖先が、寒冷地帯に暮らすハイイロオオカミであるのに対し、
ネコちゃんの祖先は砂漠地帯に暮らすリビアヤマネコです。
こうした祖先種の生活環境の違いが、肉球の構造を変化させ、
雪が降った時のリアクションの違いを生み出しているのではと言われているそうです。
ネコちゃんからすると、「凍傷にかかってまで遊びたくない」と言うこと・・・
最後にネコちゃんの爪です。
ネコ科動物は基本的に爪の出し入れが出来ます。
ネコ科動物の爪は内側と外側の二層構造になっており、
クイック(Quick)と呼ばれる内側には神経と血管が通っています。
爪とぎをするのは、古くなった爪の最外層をはがすことで、常に新しい爪をむき出しにしておくためです。
ネコちゃんの爪は、鉛筆のキャップのように幾重にも重なった構造をしており、
内側に新しい爪ができると、古くなった外側の層をはがす必要性が生じます。
ネコちゃんが主に使っているのは前足なので、爪とぎをするのも前足だけです。
はがれた最外層の爪は、通常三日月型をしていますが、
普段爪とぎをしない後足の爪がポロリと落ちると、爪の形がそのまま残っていることもあります。
ネコちゃんの爪は、通常は指の間に格納されています。
これは爪の磨耗(まもう)を防ぐと同時に、足音を忍ばせて獲物に近づくためです。
獲物を襲うときや滑りやすい場所を歩くとき、
あるいは木に登るときなどは自分の意思で爪を出すことが出来ます。
実はネコ科動物は、一般的に木登りが得意です。
樹木の少ない都会や、完全室内飼いのネコちゃんではほとんどお目にかかれませんが、
野生環境で暮らすネコ科動物では、敵から逃げるときや獲物を探して周囲を見回すとき、
あるいは獲物を追い詰めるときなどにしばしば観察されます。
これには、下記のような前足や爪の構造が大きく関わっています。
①鉤爪
平べったい人間の爪とは違い、ネコちゃんの鉤爪(かぎづめ)は円柱状にカーブしながら伸びます。
また断面が楕円形になっているため、縦方向の力には非常に強いというのも特徴です。
さらに爪の先端は鋭く尖っており、デコボコした表面に容易に引っかかるようにできています。
こうした鉤爪の構造は、獲物を仕留めるときに役立つのはもちろんのこと、
木に登るときにも威力を発揮します。
②回外が得意
「回外」(かいがい)とは、前腕をねじって親指を外側に向ける動きのことです。
つまり、手の平を返す動作のこと。
人では当たり前のように出来る動作ですが、実は霊長類以外の動物はあまり得意ではありません。
例外はネコ科動物です。
自分の前足の爪を噛んだり、丁寧に肉球を舐める仕草からもわかるように、
ネコちゃんは自力で親指を外側に向けることができます。
この前足の動きは、幹にしがみつく際に大いに役立ちます。
③グリップができる
ネコちゃんの肉球を触っていると、手を握り締めてぎゅっと丸めることがあります。
このようにネコちゃんは、握るという動作によって指と爪の角度を自在に変えることができるのです。
このグリップ能力は、爪の先端を木の幹に効率的に食い込ませるときに役立ちます。
このようにネコちゃんの前足は、木に登るのに最適な構造になっているのです。
今回はとっても長くなってしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。